コトバのコラム 「コトバ大」山葉のぶゆきの週刊連載コラムです。

第16回:慣用句の好き嫌い

時々思うんですが、まさにそう!最初に言った人、天才!と、しっくりくる慣用句と、は?これ言ったの誰?と、さっぱり理解できない慣用句があります。
例えば、恋に落ちる。

もうおじさんなんでアレですが、若かりし頃を思い出すと、恋ってまさにストンって感じ。
あれを落ちるって表現した人、天才すぎ。

あと、目に入れても痛くない。

妻も子供もいないので分からなかったけれど、犬を飼いはじめてから理解。
可愛すぎて顔を身体に埋めるのが日常で、すでに目に犬がめり込んでることもありそうだけど、可愛いから全然痛くない。
これも納得です!

あと、口が滑る。

これは本当、反省しかありません。とくにお酒を飲んだら噂話や内緒話も滑る滑る。
いろんな人、すみませんでした。

で、逆に納得できないのは、これです。

ほっぺたが落ちる。

ほっぺたって、美味しいものを食べた時に完全に意識外では? できれば舌や脳を題材にしてほしかった。

あと、腹が太い。

ふつうに使う言葉でもないけど、完全に悪口。
褒め言葉とは思えません。
きみ、本当に、おどろくほど、僕よりも圧倒的に、腹が太いね!
女性に言ったら一瞬でシバかれます。

あと、馬が合う。

言葉としては好きな響きだし、想像すると微笑ましいけど、サボりすぎてないか。
もう少し状況説明を。

この良い、悪いを比べてみると、納得いく言葉は比較的使われる傾向にあって、疑問が湧く言葉は、テレビや雑誌でもあまり使われない気がします。ライターや放送作家も、無意識に判断しているんでしょう。

そう考えると、馬が合う、くらいは残してあげたいなー。