コトバのコラム 「コトバ大」山葉のぶゆきの週刊連載コラムです。

第17回: フォローになってないし!

そもそもフォローしたり、されたりしなくてはならない状況を作ることそのものが、腹が立つわけですが。

あ、このフォローってアレですよ、SNSがらみのやつでなく、かわいそうな誰かをかばってあげる、あの人間的というか社会的なあの行為のことです。

思い起こせば、子どもの頃からフォローされまくりの人生でした。

兄がおりまして、これがよく勉強できる素晴らしい頭脳の持ち主だったんです。で、僕はというと、宿題から目を背けるために他人宅の犬をわざわざ散歩に連れて行くというボンクラっぷり。

あとは自転車で知らない街をフラフラしたり、同じ少年ジャンプを何回も読んだり、勝手に近所の野球チームに混じって野次の練習をしたり。。

ようは全く勉強せずに、超絶劣等生としての地位を家庭内でメキメキと伸ばしていたわけです。



そんな中で、正月やお盆、冠婚葬祭なんかで親戚が集うイベントがあると、まぁキツい。

うちは親戚が集まった時にはまず兄を褒める流れができていて、あとなんかガチャガチャした子がもう一人いたねー。
みたいな空気が流れる。

そんな時に聞こえてくるのが、なんとも言えないフォローの言葉です。
「あ、あの元気な弟さんは」
「あの犬好きの」
「あのひょうきん者の」
と、目も当てられないトピックが飛び出すわけです。

もう誰か勇気を出して、あのボンクラの、と言って欲しい!

そうするとこっちも、誰がボンクラやねん!とツッコミもできるわけですよ。

それが、元気、優しい、愛嬌のある、みたいなヌルッとした言葉で集約されるもんだから、あちこちムズ痒くなる。

という経験から僕はフォローされることが、嫌いっていうか、されることに敏感に育ったんですね。

で、最近こんなことがありました。

男女数人で飲んでおり、僕がなぜ結婚してないかに話が及びました。
はっきり言って、余計なお世話なんですが。

で、男性の友人が次々に言いました。
「いや彼、最近犬を飼いはじめまして」
「文章を書くっていう変な仕事をしてるせいで」
「ほんと変態なんです」
いやー、フォローされまくり、サンキューです!
でも本当は「ただモテないだけ」が正解!

でも待って、最後の「変態なんです」はフォローになってないですよね。。

それはそれで不愉快です。
ほとんど知らない女性に変態と思われては、よけいに婚期が遠のきます!

ということで、フォローされるのも嫌だけど、悪口はもっと嫌。
できるだけ正解でお願いします!
もしくはワガママですいませんが、せめてフォローで!