カテゴリー
先日、下北沢の居酒屋で呑んでいた時のこと。
時間は夜中の2時頃、隣にお爺さん2人が座りました。片方は70歳くらい。肌がつるつるしてボーズ頭が尖っていて、ラッキョウみたいです。もう片方は65歳くらいで、モジャモジャ頭に無精髭。コンビニでクタクタになってるおでんのガンモみたい。

2人は席に座る前から口喧嘩をしていたようで、継続しつつ着席しました。

ラッキョウは目をカッと見開き、手もブルブル震え、かなり怒っている様子です。
「バカかって!だから、お前は本当にバカなんだよ。いつもダメだって言ってるのに」

ガンモはどこか元気がないみたい。だいぶ長く怒られてるんでしょう。しゅんとしてます。
「んー……」

すでに前の店でワンラウンド終えてきた感じ。2人がウーロンハイを氷抜きで注文した直後に2ラウンド目がスタートしました。



ラッキョウ「だからお前はバカかって!何度言やわかんだよ!あん時だってそうだよ」
ガンモ「んー……」
ラッキョウ「ほら、あん時だよ。俺が怒ったろう。あん時。覚えてるだろ?」
ガンモ「んー?? どの時だ?」
ラッキョウ「あれだよホラ!忘れんなよ。あん時。ほら!」

どうやらガンモはちょくちょく怒られてる様子。それをすっと思い出さないことも、ラッキョウの怒りに拍車をかけます。

ラッキョウ「忘れたんかい!だからバカなんだよ!ほら、あん時だよ!」
ガンモ「あ、あのお祭の?」
ラッキョウ「ちがうよ!あん時も怒ったけど、そんなに前のことじゃなくって!」

残念!お祭りの時ではなかったようです。果たしてガンモはお祭りでどんなミスをやらかしたのか。
この辺でオーディエンス魂にも熱がこもります。

ラッキョウ「だからお前はバカなんだって。あれだよアレ!あん時だよ!」
ガンモ「あ、あれか、ハロウィンの時?」
ラッキョウ「ちがーう!あれはお前が遅刻してきたからだろ!叱った理由が違う!」

ハロウィンに遅刻。。それは怒られて当然かも。わからないですけど街角に仮装した老人、例えば血まみれお爺ちゃんが1人でいると別の事件になりそう。しかし老人2人でハロウィンに何をしようとしてたのか。気になるポイントが山積みに。

喧嘩は続きます。
ガンモ「なんだろ?わかんねえよ」
ラッキョウ「ほら!バカだからだよ、お前が。全然覚えてねーもん。だからダメなんだよ!」
ガンモ「でもさ、そっちだって忘れてるでしょ?全然思い出さないし」

ガンモの初反撃に周囲は少しテンションアップ!
本ライブのオーディエンスは、僕、一緒にいた編集者仲間、彼らを挟んで向こう側の席の妙齢カップル、ウーロンハイ(氷抜き)を運んできた中国人の店員さんと、ほぼ満員御礼。

ガンモ「俺のことバカバカいってるけどさ、思い出せないのツネちゃんじゃん。昨日からずっとだから」

はい、これで3つのことが分かりました。まずラッキョウの本名がツネちゃんであること。そして、昨日からツネちゃんはガンモの失敗を思い出せないということ。最後にガンモが「じゃん」を使う人だということ。と、その時いっそう大声が響きます。

ツネちゃん「それだよ、ほら!そうやってお前、歯向かうだろ!それを言ってるんだよ!」

これにて、なぜ怒られてるか判明。どうやらツネちゃんは、ガンモが反論することに怒ってるようです。

ツネちゃん「そうやってよ、反抗するなって何回も言ってんだろ。出会ってからこの2年で何回言った?おら何回も言ったぜ」

これにて、ツネちゃん&ガンモの関係がたったの2年であることが判明。あと、ツネちゃんの一人称が、おら、であることが分かりました。

「んー……」

ガンモは一旦納得した雰囲気を出します。これで昨日から続いていたらしい喧嘩は突如終了し、2人はほぼ無言のまま、氷抜きのウーロンハイを呑んで去っていきました。お会計は割り勘っぽい雰囲気。

残された謎は、ガンモのお祭りの日のミスと、ガンモの本名(ツネちゃんも本名ではないですが)だけ!

何にしても、人が誰かに本気で発してる言葉には、人を惹きつける魅力があります。居酒屋の盗み聞きシリーズ、今後もこっそり展開予定です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です